事例紹介: 

M&Aのためのデューデリジェンス

課題

世界10大製薬企業の一つであるクライアントから、M&Aプロジェクトに関するアドバイスを求められました。クライアントは、小規模な製薬会社の買収計画を継続するかどうかについて、十分な情報に基づいた判断を下すために、欧州における関連知的財産権の状況に関する報告書の提出を求めました。

対応

この製薬会社は数十年前から当事務所のクライアントであり、当事務所の化学チームのパートナーのうち2名がこのクライアントを恒常的に担当し、提供するアドバイスの一貫性と継続性を確保しています。そのため、当事務所は迅速な支援を提供することができました。また、クライアントとしても、本件のような慎重に対処する必要がある重要な案件について、クライアントのビジネスに精通し長年の信頼関係と実績のある当事務所に処理を任せられることに安心していました。

成果

当事務所は、買収対象企業のパイプラインにある主要な製品のリストを作成し、ポートフォリオの中でどの知的財産権がどの製品に関連する可能性があるかを判断しました。特許が付与されていないことが判明したため、係属中の特許出願につき出願履歴を調査し、その状況の概要とともに現在進行中の出願の結果予測を報告しました。また、関連する可能性のあるいくつかの第三者の知的財産権を評価し、FTO調査(freedom-to-operate)に関する報告書を作成しました。当事務所のこれらの報告・アドバイスにより、クライアントは、今後どのように本買収計画を進めるかについて十分な情報に基づいた決定を下すことができました。

このプロジェクトの担当者

Morten Garberg

M.Sc. (Chemistry), British, Irish and European Patent Attorney, UPC Representative

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